迷路の先には君がいた

取り戻した愛

 ニューレジェンドホテルの応接室を出て、芙蓉達はロビーへ降りてきた。

 カフェラウンジに入った。弁護士は鷹也に軽く会釈すると出て行った。

 鷹也と圭吾が残った。佐々木は旦那様に連絡してきますと鷹也に言うと出て行った。

 三人で顔を合わせ、お茶を飲んだ。

「お嬢様。ご相談もせず越権行為をしまして申し訳ございませんでした。どんな処罰も受けます」

「圭吾さん……」

「ああ、処罰は俺にしてくれ。俺は彼を説得して、すべての責任は俺が取ると話してあった。そうだろ、細井さん。どうして急に処罰を受けるとか言うんだよ」
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