同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
 ごくごく普通のポールペンなのに、若林は何故かそう言う。

 なんでだ?
 なにかの思い出のボールペンとか?
と思っていると、若林がこちらを見て言った。

「めぐる先生、このボールペンじゃないと字が書けないらしいんです」

「それはなんの呪いだ?」

「いや、字が汚いので……。
 っていうか、これ、何本も変わってるんですけどね。

 このボールペンが書きやすいんですよ。
 でも、気がついたら、なくなってるんで、何度も買い足してるんです。

 弟とかが、ひょいと使っては持ち出しちゃうんで」

「ボールペンなんて、なんでも良くないか?」

 うっかり言ったそのセリフにめぐるは身を乗り出して言う。
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