同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
 


「姉貴、おかえりー。
 遅かったねー」

 めぐるが店に戻ると、何故か、すさまじく機嫌のいい弟が出迎えてくれた。

 もう充則は帰ったようだった。

「二人でどこか行ってたの?」

「どこに行くのよ。
 将棋クラブに送ってっただけよ。

 田中さんの師匠がやってる。

 あそこ、コンビニできる計画がなくなって、ビルの取り壊しなくなったんだってね」

 それで移転してこられたとか、と言ったが、雄嵩は、

「それだけ?
 つまんないのー」
と不満げだ。

「ああ、そういえば、あんたの話もしたわ」

「嘘っ。
 なんの話してくれたのっ?」

「あんたがボールペン持って逃げる話」

 もっといい話してよ~、と雄嵩は文句を言ってくる。
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