悪女は今日、初恋を知る。



 その後、バイトが終わり、(こう)くんとカフェを出て、歩道を歩く。

「きよら、あのさ、バイト始めたのは」

 わたしは力なく笑う。
「分かってる、彼女に会う為、だよね……?」

「は?」

「お似合いだと思う、だから」


「悪女、今日でお終いにするね」


 (こう)くんは両目を見開く。

「今までありがとう、感謝しています」
「これ、今まで貰って貯めてたバイト代」
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