悪女は今日、初恋を知る。

 そう告白された瞬間、
 桜はもうとっくに散っているはずのに、
 歩道の木の桜が満開に咲いて、花びらが舞い、
 さくら色の髪をした(こう)くんが一段とキラキラと輝いて見えた。

 それだけでなく、ドキドキが止まらず、
 涙がただただあふれ出る。


 初めての気持ちの名前、
 やっと分かった。


 手が初めて触れ合った、あの瞬間から、
 わたしの「初恋」が始まっていたんだね。

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