夜の帝王の一途な愛
「あゆみ、どこにも行くな、俺の側にずっといてくれ」
彼は唇を重ねてきた、そして助手席のシートを倒すとキスが激しさを増した。
「あゆみ、あゆみ」
車の中の愛撫は初めての経験で気持ちが昂った。
「駄目、これ以上は」
「すごく感じた?」
私は素直に頷いた。
「あゆみ、かわいい、早くうちに帰ろう、続きは後でね」
私は高鳴る胸の鼓動を沈めることは出来なかった。
次の日、加々美社長から電話がかかってきた。
「社長、どうされたのですか?」
「店は七時で終わりだよね、今日も食事どうかなって思って連絡した」
「あの、まだ報告することは無いですし, 社長の秘書のお話は、もう少しお時間頂きたいので、せっかくお誘い頂いたのですがまた今度でよろしいでしょうか」
「仕事のことで電話したわけじゃない、あゆみさんと食事したくて、これでもデートに誘っている」
「えっ?」
「駄目かな」
「すみません」
「わかった、今日は諦めるよ、でも今度は付き合ってもらうから、じゃ」
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