夜の帝王の一途な愛
「いいえ、デートです、昼間社長から電話あってデートに誘われたって店長が言っていました、断ったそうですが社長は強引なところがあるそうで、店長困っていましたよ、でも、うまくいけば社長夫人ですもんね」
彼はスマホを手に取り電話した。
呼び出しているが出ない。
その頃私は加々美社長の車で食事に向かっていた、スマホが鳴った、凌からだ、迎えに来てくれたのに私が居なかったから心配して電話してきたに違いない。
私がスマホに手をかけると、加々美社長は私の手を握り「でないで」と言った。
何十回とくれた彼からの電話に出られなかった。
彼は矢も盾もたまらず車を走らせた。
しかし何処に行ったかわからず、店の前で待つしか無かった。
彼のことが気になっていたが、加々美社長と食事を済ませ送ってもらうことになり、彼のマンションを案内した。
「あゆみさん、ここに一人で住んでいるの」
「いいえ、この間ご紹介した麻生さんに、事情があってお世話になっています」
「事情って?」
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