夜の帝王の一途な愛
「麻生さんがカクテル作ってくれて、薄くしたらしいですが、あゆみさん、
全くお酒ダメじゃないですか、酔いが回ったみたいですよ」

「でも、楽しかったな、お姫様になったようで」

「それならよかったですね」

「友梨ちゃん、わざわざありがとうね」

友梨はあゆみのアパートを後にした。

その頃、凌はあゆみのことが気になって、ヒカルにアパートの住所を聞き出していた。

この辺だよな。

間が悪いとはこのことを言うのだろう。

店が休みと言うことで、加々美社長があゆみのアパートに高級車を停めた。

あゆみの部屋はアパートの二階の一番端の部屋だ。

高級車から降りた加々美社長はそのあゆみの部屋の前に立った。

なんだ、あの男、元旦那か?

加々美社長がノックをすると、あゆみはドアを開けて、部屋に招き入れた。

なんだよ、心配するほどじゃねえな。

何やってるんだ、俺は……

あゆみはまさか、凌が心配して、様子を見にきてくれたなど、夢にも思わなかったのである。

「あゆみさん、具合でも悪いの」

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