夜の帝王の一途な愛
「そうですね」

「あゆみさんは結婚してるんだろ」

「えっ、どうしてですか」

「ほら、指輪」

あゆみさん、まだ指輪してるんだ。

「でも、別れたって聞いてますけど」

「へえ、それなのに、指輪外さないなんて、余程元旦那を愛してるんだな」

ヒカルは思った。

それは麻生さんですよ。
「お前、知り合いなら、送って行ってやれ」

「わかりました」

私は眠っている間に、自宅に戻っていた。

朝、目が覚めると、見慣れた室内。

そう、私の部屋だった。

三年前は凌が自分のマンションに連れて行ってくれたけど、今度は違った。

まもなく友梨ちゃんが訪れた。

「あゆみさん、おはようございます」

今日は店が定休日である。

頭痛い。

「大丈夫ですか、昨夜、ヒカルがあゆみさんを送ってくれましたよ」

「そうなんだ、ごめんね、迷惑かけちゃったね」

「大丈夫ですよ」

「私、グラスの飲み物一杯だけ飲んで、あとは覚えていないんだよね」

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