夜の帝王の一途な愛
今回二回目の来店とのことで、前回も自分を指名してくれたとのことだった。

俺はなぜ覚えていない。

しかも、手を握ると恥ずかしそうにうぶな一面を見せた。

水のようなカクテルに酔いが回って、俺にもたれかかってきた。

可愛くて仕方ねえ。

理性を保つのに必死だった。

でも指輪をしていた。

元旦那を愛していると……

ヒカルに送るように頼んだのは、理性を保つ自信がなかったからだ。

こんな気持ちは味わったことがない。

俺の周りにいる女は、俺を指名するだけの財力がある女ばかりだ。

会社の社長、有名女優、財閥のご令嬢、その中にもちろん人妻だっている。

俺との夢のようなひと時に、人生を賭けてる女ばかりだ。

俺が独身で、女の影がないことは調べ済みらしい。

そう言えば、この三年間、俺はヒカルオーナーの店で働いている。

なんの疑問も持たなかった。

しかし、三年前の記憶はほとんどない。

ヒカルに聞いてみた。

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