【更新】雇われ妻ですが冷徹騎士団長から無自覚に溺愛されています
 そんなランドルフに睨まれたジョシュアは、カエルの如く震えた……わけはなく、ハンッと鼻で笑ってそれをあしらった。

「おいおい、図星か〜?ったく、何をやらかしたんだよ。まさか無理矢理襲ったとかじゃないよな?」
「…………」
「え、嘘だろ?」
「…………無理矢理ではない。ちゃんと同意は得ている」

 そう言いながら、自分でもなんと心許ない言葉だろうと、ランドルフは自嘲を漏らしそうになった。
 ジョシュアもまた、同じことを思ったのだろう。胡乱げにランドルフを見つめている。

「いや、いやいや。お前どういうつもりだよ。契約結婚じゃなかったのか?なんでちゃっかり手ェ出してんだよ」
「…………」

 容赦なく抉るジョシュアの問いかけに、ランドルフはまたも押し黙った。
 というより、自分でも己の心が把握できていないと言う方が正しい。

「……俺だって、初めからそんなつもりだったわけじゃない」

 ランドルフはどこか不貞腐れたようにぼやいた。
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