契約夫婦はここまで、この先は一生溺愛です~エリート御曹司はひたすら愛して逃がさない~【極甘婚シリーズ】
「──ん……?」
微睡みの中、ぬくぬくと下半身が温かいのを感じる。
そっと目を開けると、こたつに突っ伏したまま居眠りしてしまったようだった。少し首が痛い。
つけっぱなしだったテレビは情報番組が終わり、クイズ番組へと変わっていた。
「もう七時か……」
どうやら三十分ほど眠っていたらしい。
すっかり温かくなった体で立ち上がり、キッチンに向かう。
パーティーに行った姉は夕食はいらないと言っていたから、適当にひとりぶんの食事を済ませて、会社帰りに買ってきたケーキを食べようと思う。
今日は、普段は買うこともない会社近くの高級パティスリーでクリスマスケーキを奮発して買ってきた。
冬のボーナスはほとんどを借金の返済にあてたけれど、クリスマスケーキくらい贅沢しても罰は当たらないだろう。
冷蔵庫の中を覗き、消費期限が今日の揚げを手に取る。長ネギと冷凍のうどんをひと玉出し、今晩は簡単にきつねうどんを作ろうとまな板と包丁を用意した。そんな時……。
こたつの上に置きっぱなしにしたスマートフォンが着信し始める。
「電話……? 誰?」
急いで向かったスマートフォンの画面には姉の名前が。もう会場にはとっくに到着している頃だけど、何事だろう?