すずらんを添えて 幸せを
牧師様がうやうやしく、誓いの言葉を述べられる。
「新郎、杵野 尊。汝、新婦 花木 蘭を、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、敬い 、慈しみ、死が二人を分かつまで」
尊が言葉を重ねる。
「死が二人を分かつとも」
「愛することを誓いますか?」
「はい、誓います」
尊ははっきりと答えた。
「新婦、花木 蘭。汝、新郎 杵野 尊を、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、敬い 、慈しみ、死が二人を分かつまで」
私は言葉を重ねる。
「死が二人を分かつとも」
「愛することを誓いますか?」
「はい、誓います」
私もはっきりと答えた。
尊が私を見て優しく笑う。
私も微笑んで頷き返した。
そう、私達はたとえ命が消えようとも、互いの愛を消したりはしない。
私達を引き離すことなど、神様でも不可能なのだ。
この先にどんなことがあったとしても、いつも、いつまでも、私達の心は繋がっている。
そう信じられる。
尊と私は永遠の愛の証に指輪を交換し、誓いのキスを交わした。
列席者の温かい拍手に包まれて、二人でバージンロードを歩いて行く。
お父さんが頷き、お母さんが涙し、お姉ちゃんは笑顔で祝福してくれる。
おばさんは微笑み、おじさんは号泣し…。
藤さんの、良かったわねという声が聞こえた。
大切な人達に見守られ、大好きな人と結ばれた幸せを、私は心に刻み込んだ。
尊と一緒なら、きっとこの先も、輝く未来が待っている。
私と尊は、笑顔で頬を寄せ合った。
そして次の年。
またすずらんの花が咲く頃、私と尊のもとに、小さな命が誕生した。
みんなの希望の光となり、心の絆の象徴となる、輝きに満ち溢れた小さな可愛い女の子が…
(完)
「新郎、杵野 尊。汝、新婦 花木 蘭を、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、敬い 、慈しみ、死が二人を分かつまで」
尊が言葉を重ねる。
「死が二人を分かつとも」
「愛することを誓いますか?」
「はい、誓います」
尊ははっきりと答えた。
「新婦、花木 蘭。汝、新郎 杵野 尊を、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、敬い 、慈しみ、死が二人を分かつまで」
私は言葉を重ねる。
「死が二人を分かつとも」
「愛することを誓いますか?」
「はい、誓います」
私もはっきりと答えた。
尊が私を見て優しく笑う。
私も微笑んで頷き返した。
そう、私達はたとえ命が消えようとも、互いの愛を消したりはしない。
私達を引き離すことなど、神様でも不可能なのだ。
この先にどんなことがあったとしても、いつも、いつまでも、私達の心は繋がっている。
そう信じられる。
尊と私は永遠の愛の証に指輪を交換し、誓いのキスを交わした。
列席者の温かい拍手に包まれて、二人でバージンロードを歩いて行く。
お父さんが頷き、お母さんが涙し、お姉ちゃんは笑顔で祝福してくれる。
おばさんは微笑み、おじさんは号泣し…。
藤さんの、良かったわねという声が聞こえた。
大切な人達に見守られ、大好きな人と結ばれた幸せを、私は心に刻み込んだ。
尊と一緒なら、きっとこの先も、輝く未来が待っている。
私と尊は、笑顔で頬を寄せ合った。
そして次の年。
またすずらんの花が咲く頃、私と尊のもとに、小さな命が誕生した。
みんなの希望の光となり、心の絆の象徴となる、輝きに満ち溢れた小さな可愛い女の子が…
(完)


