まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 子供達もそれなりに――さすがに護衛をまったくつけないというわけにはいかない――自由に動き回れるように、私服の騎士を街中に配備してくれたそうだ。
 それに、王宮から連れてきた護衛も加わり、王家の人々の警護もばっちりである。
 ――例外はいるのだけれど。

「イヴちゃん、いこ!」
「アタシも連れて行きなさいっ!」

 テティウスの護衛については、ナビーシャにほぼお任せだ。護衛は子供達から見えないところにいる。
 テティウスの肩の上に、ひょいとナビーシャが飛び乗る。
 テティウスと同じ速さで歩くのは、今の大きさのナビーシャには難しい。イヴェリアと手を繋ぎ、あとからついてくる護衛と共に街に繰り出した。
 伯爵邸の前の広場には、ずらりと山車が並んでいる。最初に向かったのは、大量の野菜が積まれた山車のところだった。

「しゅごいねぇ……」
「今年は、豊作だったってお父様が言ってたの」
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