まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 テティウスとイヴェリアからドーナツを半分ずつ分けてもらい、ナビーシャは満足そうに前足で髭を撫でつけた。
 ナビーシャに半分渡したのは、一人前食べてしまうとお腹が一杯になるからだ。さらに、テティウスとイヴェリアは半分ずつ取り換えて、皆で分け合って食べる。
 半分しか食べなかったけれど、朝食はきちんと食べたし、小さな身体はお腹いっぱいだ。再び手を繋いで歩き始めた時には、もう街の中央にある広場に到着していた。
 すでに山車は到着していて、その周りで街の人達が楽しそうに踊っている。
 軽やかな音楽に、テティウスの足もそわそわと動き始める。イヴェリアと一緒に踊りながら、広場中をくるくると回る。小さな子供達が踊っている様子に、周囲からは微笑ましい目が向けられた。
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