まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 記憶が戻ったのは、ようやく寝返りを打てるようになった頃。女神のアステナと会話した記憶もばっちりある。
 女神様との約束通り、今の人生でも前世同様、温かな家族に囲まれて暮らしている。
 前世では長男だったけれど、今回の人生では末っ子。
 そして、末っ子をかまいたがる兄姉に囲まれている。怖いほどの溺愛っぷりなのは、神様のサービスなのだろうか。

(脳内も四歳まで戻っていれば、こんなに恥ずかしくなくてすんだ気もするんだけど)

 なにしろ、前世の二十四年と今世の四年を足せば、三十年近い人生経験があるのだ。優人の記憶があるテティウスとしては、こちらが子守をしている気分である。

「はい、もう一回あーん」
「テティはもうちょっと大きくなる必要がある」
「あい、ねえさま」

 姉達が過保護にテティウスにおやつを食べさせているのには理由がある。
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