まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 他の子供達と同じようにきちんと食事をとり、適切な運動をし、そして、睡眠時間も確保している。食が細いということもなく、運動神経も年相応に発達している。
 なのに、小さい。もうすぐ五歳なのに、二歳といっても過言ではないほど小柄なのだ。
 知能の成長が二歳並ということはなく、舌足らずながらも言葉はきちんと解するし、お手洗いの失敗もない。
 ただ、身体が大きくならないだけ――両親である国王夫妻にとっては悩ましい事態だ。兄や姉達にとっても。というわけで、皆、せっせとテティウスに食べさせては大きく成長させようとしている。
 家族のことは愛しているし、皆の好きなようにさせておけばいいとも思っているのもまた事実。

「次は私の番」

 ヘスティアが、両手をユスティナの方に差し出した。テティウスの口にスプーンを運ぶ役を交代するのだ。

「じゃあ、テティはこっちに来て」
「あい」

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