まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「いえ、市場に店を出せるようにしましょう。このぐらいは……売り上げを盗まれないよう、市場の警備も強化します」

 伯爵がそう申し出てくれて、テティウスはうなずいた。
 それは悪くないかもしれない。子供達が金銭感覚を身に付ける機会にもなる。

「おねがいね」
「はい、殿下」

 よかった。これで、堂々と援助できる。

 保護施設をテティウス達が訪れたのはその日の昼過ぎのことだった。
 観光に行く計画がつぶれてしまって、兄姉達は少し残念そうではあったけれど、テティウスが何をやるのか見たいということもあって、一緒に施設までついてきた。
 もちろん保護者の両親も、領主である伯爵家の人達も一緒だ。

「じゃー、つちまじゅついっくよー! ナビ子しゃん、よろしくっ」
「やっぱりアタシに回ってくるんじゃないのっ!」
「せいぎょはナビ子しゃんのほうがとくいでしょ。いっしょにおねがい!」

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