まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 うんうんとテティウスがうなずいているのを見て、姉ふたりはにっこりと笑った。テティウスの額(ひたい)に順番にキスしてから、ぱたぱたと走り去る。

(うん、いい家族だよな)

 走り去る姉達を見て、テティウスもにっこり。
 成長しない身体に不安を覚えないといえば嘘(うそ)になるが、こうやって温かな家族に囲まれている。前世の家族に想いをはせることはあっても、必要以上の郷愁にかられることもない。
 ちゃんと前を向いて歩いていることに、テティウス自身が安(あん)堵(ど)していた。

「おし、俺の膝に来いよ」

 今度はアクィラの膝の上だ。ぬいぐるみではないのだが……と思いつつも、おとなしく場所を移動する。

「サンドイッチ食べる?」

 ゼファルスの言葉には首を横に振る。身体が小さいからか、プリンだけでお腹いっぱいだ。

「あーあ、次は魔術の授業かあ……」
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