まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 ナビーシャの魔力は、テティウスにはとてもわかりやすい。黒と金が混ざったような特別な色として感じられる。ナビーシャの魔力なら、どこにいても見分けられる。
 その魔力に、テティウス自身の魔力を重ねて紙に流し込む。ナビーシャの描く魔術式が、瞬時に頭の中に入ってくる。

(地図にするためには……こう、かな)

 いきなりこんなところに放り出されるとは思っていなかったけれど、これならなんとかなりそうだ。

「まったくアンタの能力は反則ねぇ」
「それはかみさまにいって」

 反則も何も、今、テティウスが持っている能力は全部女神がくれたものなのだ。反則とか言われてもむしろこちらが困ってしまう。

「じゃあ、行きましょうか。地図はアンタが持って」

 ナビーシャと並んで歩き始めた。
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