完璧御曹司の溺愛
シーンと、静かな理央の部屋。
「悠斗、寝ちゃった…?」
悠斗に休んで欲しいと思ったのは本心だけど「こんな事、言わなきゃ良かったかな」と思うくらい、理央は少し淋しくなった。
けれど、あどけない少年のような悠斗の寝顔は穏やかで、理央の心はたちまち癒やされていく。
ベッドに入るのを嫌がったり、私の作ったカレーを喜んでくれたり、今日の悠斗は甘えん坊の子供みたい…と、理央は微笑ましくなって、その愛らしい寝顔を見つめた。
さっきまで、告白しようと意気込んでいたはずなのに、今ではすっかり肩の力が抜けてしまっている。
でも、確かな気持ちはここにあって、悠斗の温かな指を握れば幸せな気持ちになった。
悠斗も、私が目眩で倒れた日、こうしていてくれたに違いない。
だって、三春ちゃんが言ってたもん。
私の手を握ったまま、側を離れようとしなかったって…。
悠斗はあの日、すごく心配してくれてたみたいだけど、私は今ね、すごく幸せだよ。
まだ、何日しかたってないのに、ずいぶん昔の事のような気がするね。
悠斗が私を好きって言ってくれたから、私もこんな幸せな気持ちを知る事が出来たよ。
理央は、悠斗に話しかけるように、悠斗の柔らかな黒髪に優しく触れた。