なぜか彼氏ができない
***

翌日。
「えーーー!?」
「本人は隠してるつもりらしいけど、マギは知ってると思ってた」

予約の名前が〝スズモリ〟だったのが不思議で、結芽ちゃんに聞いてみた。

私が鈴木林志朗だと思っていた彼は鈴森志朗(すずもりしろう)、株式会社ベルフォレストの御曹司だった。

「最初の研修でリンリンが書いた縦書きの名前が下手すぎたから……」
〝森〟が〝木〟と〝林〟に分かれて見えた。
それに、社内では老若男女問わずリンリンがすっかり浸透している。

「なんか、そういう自分に気を使ってこないところも好きだって言ってたよ」
「なにそれ、勘違いじゃない」
「いいじゃんなんだって。マギ、これから先ベルフォレストのキャンプギア使い放題だよ」

「マギ、超愛されてるよ」って、全部知ってた結芽ちゃんに笑われる。

なんだかいろいろ納得いかないんだけど……

これって一応、ハッピーエンドってことでいいんでしょうか?


fin.

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