この空の下で君への想いを叫ぶ
「…嫌だ。そんなの絶対嫌…っ」



莉央の震える手をそっと握りしめてあげる。



自分の気持ちから逃げるんじゃなくて、向き合うことが大切だと私は知った。


私を友達だと当たり前に言ってくれた山崎くんと、私の嫌いだった名前を呼んでくれた大切な友達である莉央には、心の底から幸せになってほしいと思っている。


二人の恋がすれ違ったまま終わってしまうなんて、私が一番嫌だ。



「莉央ちゃん!」



莉央が弾かれたように後ろを振り向いた。



「あの、莉央ちゃん、俺…って、泣いてるの?」


「え、あ、ちが…っ、これは…」



あたふたと涙を拭う莉央に、山崎くんが戸惑ったようにどうしたらいいか迷っているのか手を空中で彷徨わせていた。
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