再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!
「あなたは秋村さんの仕事をきちんと理解されていますか? このまま秋村さんとの交際が続いて結婚となった場合、あなたは妻として秋村さんを支えることはできますか?」
「結婚って……」
悠翔のことは好きだけど、まだ付き合って二年というのもありそこまで考えたことはなかった。
悠翔との話題にも上ったことがない。
「自衛官は長期の訓練でしばらく連絡が取れないことや災害派遣などで家を空けることもあります。とても大変だけど、なくてはならない大切な役割を担っているんですよ。妻に求められるのは自衛官である夫の仕事をきちんと理解して、支えていけることです」
愛梨さんが私との距離をさらに縮めるようにぐいっと詰め寄る。
「その点、私は父が自衛官なのでそのあたりのことはよく心得ています。秋村さんが心置きなく仕事に集中できるような環境を妻として作ることができる。彼をそばで支えられるのはあなたではなくて私です」
そう言い切ると、愛梨さんは勝ち誇ったような顔で私を見た。
言いたいことを言えて満足したのだろう。「失礼します」と、軽く頭を下げてから彼女はこの場を去っていった。