再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!
「……やっぱりそうなんだ」
女性がぼそっと呟く。
「申し遅れました。私、秋村さんの上官の娘の愛梨といいます。あなたに声を掛けたのは秋村さんと別れてほしいと思ったからです」
「なっ……」
この人、突然なにを言うの⁉
悠翔の上官の娘だからってそんなことを言われる理由はないはずだ。
呆気に取られていると、愛梨さんがさらに言葉を続ける。
「あなたでは秋村さんとは不釣り合いです。私の方が彼を支えるのに相応しいと思うんです」
ますます意味がわからない。
「秋村さんからなにも聞いていないんですか。先日、父が秋村さんに私との結婚を勧めたそうなのですが」
「えっ……」
初耳だ。悠翔からそんなことは聞いていない。
心臓がトクンと嫌な音をたてる。
これ以上は彼女の話を聞きたくなくて、今すぐにでも逃げ出したいのに体が動かない。
「なにも聞いてないみたいですね」
愛梨さんが冷めた笑顔を私に向けた。
「秋村さんは彼女がいるからと私との結婚の話を断ったそうです。でも、それは彼の将来のためにはならないと思うんです」
「どういう意味ですか」
悠翔はしっかりと断った。それについてはホッとしている。
でも、悠翔の将来のためにならないって?