悪女の涙は透明らしい

丁度いい。こんなずぶ濡れの格好で怪我してきたら、何を言われるか分からなかったから。




私はとりあえず濡れた制服を脱ぎ、全身をタオルで拭いたあと生徒控え用の体操ジャージをロッカーから取り出して着る。


腹部をめくるとやはり大きく腫れ上がった青アザが目につき、湿布と包帯を巻いて頬にも湿布を貼った。

「いッ…はは、本気で嫌われてんじゃん、私。」


乾いた笑みがこぼれ、1人になって思うのはいつも同じ。

自虐と、孤独と、後悔────


ねえ、颯太。


どうすればいい?


どうすれば私は、あなた達に許されるのかな


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