悪女の涙は透明らしい
不愉快にも、まだあなた達のところに帰りたがっている自分がいる。
1度壊れた関係が元通りに修復できるなんて、誰が言い出したんだろう。
割れた茶碗は例え修復できても、もう元の茶碗とは違うものだ。
彼らはもう割り切ったのだろう。
私だけが未だに、彼らを割り切れていない。
あの頃の、白狐の姫のまま。
濡れた制服を持って、そのまま学校を出た。
誰も私が居なくても騒がないし、探したりなんてしない。
そのままジャージ姿でフラフラと歩き続け、気侭の看板の前までくる。