恋も仕事も奪われた私ですが、お忍び社長に愛されているようです
一から必死に考えた企画だ。関連資料を調べてそれを自分でデータ化したのだから、資料を見なくても頭に入っている。
何度も練習した言葉たちが、出番を待つように私の身体の中にいる。ちゃんと伝わるはずだ。
岡島さんを照らしていたスポットライトも私に向く。
もう私を笑う声は聞こえなかった。静まり返った会場で私は説明を始めた。
大丈夫、うまくやれている。ピンと背筋をのばして、まっすぐ伝わるように。笑いが取れるような楽しいトークは出来ない。だけど、真面目にまっすぐ向き合ってきたんだ。私なりの方法で、伝えるんだ。
「電気が復旧したようですね。資料をスクリーンにうつしてもいいですか?」
いつの間にか小久保さんの隣にやってきた美山さんがパソコンを操作する。
「十番目でなく十五番目の資料を開いてもらってもいいですか?私が発表する予定の資料が入っていますから」
「吉平…!」
隣にいた岡島さんが目を吊り上げて私を睨む。私はそれを無視してスクリーンに目を向けた。
『~恋活アプリ~ PR事業部 吉平』
タイトル画面が映し出されて、会場にどよめきが起きた。雑音はもう耳に入らなかった。
何度も練習した言葉たちが、出番を待つように私の身体の中にいる。ちゃんと伝わるはずだ。
岡島さんを照らしていたスポットライトも私に向く。
もう私を笑う声は聞こえなかった。静まり返った会場で私は説明を始めた。
大丈夫、うまくやれている。ピンと背筋をのばして、まっすぐ伝わるように。笑いが取れるような楽しいトークは出来ない。だけど、真面目にまっすぐ向き合ってきたんだ。私なりの方法で、伝えるんだ。
「電気が復旧したようですね。資料をスクリーンにうつしてもいいですか?」
いつの間にか小久保さんの隣にやってきた美山さんがパソコンを操作する。
「十番目でなく十五番目の資料を開いてもらってもいいですか?私が発表する予定の資料が入っていますから」
「吉平…!」
隣にいた岡島さんが目を吊り上げて私を睨む。私はそれを無視してスクリーンに目を向けた。
『~恋活アプリ~ PR事業部 吉平』
タイトル画面が映し出されて、会場にどよめきが起きた。雑音はもう耳に入らなかった。