しょっぱい後には甘いもの。
「美穂が前の男を思い出すのは別に構わないし、俺らこれから50年以上一緒にいるから数ヶ月くらいは思い出す時間くれてやるわ。」
「………。」
「30歳になったら迎えにいこうと思ってたし、美穂がその時男がいても奪い取ってやるって決めてた。」
「…私のこと…好きだったの?」
「それはこれから実感してけばいいんじゃない?とにかくおあずけとか無いから。会った時からどれだけ我慢したと思ってんの?」
……ドキ。
孝則でいっぱいで固くなっていた私の心は、とうとう揺れ動いた。
「せ、せめてシャワー…。」
「だから無理だって。」
ソファーの上で重ねる唇はソフトなものじゃない。
既にパンツ姿のにゃんにゃんの固い何かが私の身体に触れてまた少し、心が揺れ動く。
「電気消してよ。化粧崩れて酷い顔だよ私。」
「初めて会った時からずっと可愛いよ美穂は。」
覚えていなかった筈なのに、交わる唇も、指も舌も、やっぱり初めての感覚ではない。
それでも昔は知らなかった胸元のホクロに、何度も私に確認する性感帯の問いかけはあの頃は無かった。
だけどごめん…。
どうしても孝則がまだちらついて離れてくれない。
孝則専用になっていた鍵穴に、違う鍵が入ると違和感でしかない。
胸が苦しい。
気持ち良いのかもわからない。
ねぇにゃんにゃん。そんな愛しい顔で私を見ないで…。
「いいよ、今は前の男が頭にいても。絶対ぶち壊してやるから。」
シャワーを浴びたにゃんにゃんの身体が汗ばんでいく。
彼の背中にしがみつかないと振り落とされそうな激しい動きに、思わずギュッと目を瞑る。
もう、私は孝則の彼女じゃない。
受け止めたくなかった現実を、にゃんにゃんの漏れる息づかいと、何年も孝則しか受け入れていなかった自分の下半身のお蔭で気付いた気がした。
ちなみに下半身の場所は、
股関節…。
久しぶりのセックスっていかに股関節を開いていなかったかわかるのね!
行為を終えて、股関節が痙攣しております!!
小鹿!産まれたての小鹿!!
プルプルしているよ股関節!
マナーモードだよ股関節!!
明日の私は筋肉痛だよ!頑張れ明日の私!!!