しょっぱい後には甘いもの。

「31歳になったら結婚する?」
「勝手に期間伸ばすなよ。ま、いいや。一緒にいられるなら。あ、何かお菓子食いたくね?さっきのり塩買っといた。」




またのり塩か!
私の人生の荒波、のり塩から始まりのり塩で終わってない?

のり塩見るだけで孝則思い出して泣くかと思ったら、歯に青のりついてる私を見て大笑いするにゃんにゃんが、簡単にのり塩の悪夢を取り除いてくれた。

いや、のり塩は初めから悪くない。


「にゃんにゃんも唇に青のりついてる。」
「拭いて?舌で。俺も舐めてあげるから。」
「絶倫て言われたことない?」
「無いね。他の女と一回するのも一苦労だったしな。美穂が俺をにゃんにゃんて呼んでたの思い出して一人ですることばっかりよ。」
「変態?」
「いや、一途?」


嘘か本当か。
それはにゃんにゃんしか分からない。

もしかしたら騙されてるかもしれない。

だけど15年前、にゃんにゃんの部屋で過ごした私達の時間がまた進み始めたのは事実だ。

新鮮な恋とは呼べないのは本音であり、いつか消えてしまうだろうときめきは、いつまで続くのかなと不安になる。だけど、


「ようやく堂々と美穂を一番て呼べる日が来て嬉しいよ。ま、俺の中ではずっと一番だったけどな。」


この笑顔と糖度が濃い言葉に、とろけてしまいそうになるのも悪くない。
しょっぱい後には甘いもの。

無限ループ最強。
誰もが抜け出せなくなる沼。


そうまるで…
ポテチチョコのように…

くどいよねーあれ。食べ過ぎたら肌の工事、バグ起こして吹き出物出来ちゃうもん。
油性分半端ねぇ、威力つえぇ。


でもうまーーーい!!!
やっぱり某芸人のトーンで無限ループの沼を楽しんじゃうぞ。

そして月日が流れ、私達二人が予想していた事が起こる。





美穂!
頼む!電話に出てくれ!

美穂!
マジで助けて。家賃払えない。

美穂!
俺が悪かった。頼むから金を貸してくれないか。

美穂!
彼女と別れるからやり直そう。






勿論送られてきたLINEをにゃんにゃんに見せて二人で大爆笑。

予想通り過ぎて、展開が分かっていても闇に落ちていく裏切り者の結末に笑いが止まらない。

さようなら孝則。
孝則の地獄が見たかったからLINEを拒否していなかったの。

だけどもう、これでおしまい。

だって私。




とっくに斎藤美穂になってるんだ。


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