お願いだから、好きって言って。

「え、双葉さんと帰りも隣に座るって約束したからだめ」
「俺、まだ双葉さんと恋バナできてないんだけど」

 グループが奇数だとこういう事になるよね……
 どうすればいいんだろう。

 そんな事を考えていると……

「お前ら、奇数なら後ろの席座れ。後ろは3人席だから」


 担任の先生がそう言うと、流れで私、佐藤くん雪崎くんの3人、篠塚くん綾瀬さんの2人で別れて座ることになった。


 佐藤くんも雪崎くんも、相良さんのことで喧嘩しなければいいけど……

 もう既に険悪な空気になっているけど、バスは学校に向かって走り出す。



「双葉さん、質問再開しない?」



 その提案に頷くと、雪崎くんはさらに続けた。


「一吾もね。……いいでしょ?」


 突然雪崎くんに名前を呼ばれ、驚く佐藤くん。
 雪崎くんが何を考えているのか分からないみたいで、困惑しているみたい。


「……わかった、やる」



 雪崎くんの真っ直ぐな視線に観念したように、覚悟を決めたみたいで、佐藤くんも了承したことで中断していた質問が再開した。


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