激甘バーテンダーは、昼の顔を見せない。



光莉さんが社内から出て行ったのを確認して、受付に向かう。


「黒木さん、ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ…。上手く対応出来ず…申し訳ございませんでした」
「とんでもないです。また、お願いします」





…何だか、どっと疲れた。


総務部のオフィスに戻る途中、自動販売機に寄って微糖のコーヒーを買った。



壁にもたれて飲みながら思う。






…光莉さん。

好きだったのに。
本当に、残念…。



そしてもう、二度と私の前に現れないことを願うばかりだ…。







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