エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
「うん。そこは一番、変わったと思ったよ」

 今の晴馬は感情をストレートに表現してくれる。

「素直になれずに美月とそのまま離ればなれになったこと、かなりこたえてさ。反省したんだ」

 少し恥ずかしそうに晴馬は笑う。ふと思い出して、美月は聞く。

「そういえば、晴馬が私に伝えたかったことってなに? 今さらだけど、ちゃんと聞かせてよ」

 美月は晴馬に「ごめんね」を言いたかった。それは今夜叶えられたから、晴馬の話も聞きたいと思った。

「いや、それは……まぁ、そのうち」
「えぇ、なにそれ。かえって気になるじゃない」

 どれだけ問い詰めても、彼は口を割らなかった。

「もういいから。そろそろ寝よう」
「うん、おやすみ」

 ドキドキして眠れそうにない。そう思ったのに、美月はいつの間にか夢の世界に落ちていった。
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