エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
「ごあいさつが遅れました。わたくし、東西鉄道の専務をしております本間と申します」
お決まりの文言で名刺を渡される。東西鉄道は北原建設が株主になっている企業のひとつで、都市開発事業で連携するなど縁は深い。
「こちらこそ、祖父や父がいつも大変お世話になっております」
にこやかに応答しつつも、彼の隣に立つ女性から注がれる不躾な眼差しが気になって仕方なかった。晴馬の困惑を察したのか、本間が彼女を紹介してくれる。
「娘の由奈です。どうしても参加したいとワガママを言うもので……」
彼女は、妙なしなを作って上目遣いに晴馬を見つめる。
〝北原家の次男坊〟に対する露骨な媚が感じられて、少々辟易したが……もちろん顔には出さない。
「カジュアルなパーティーですから、まったく構いませんよ。親子で楽しんでいただけたら、祖父も喜びます」
「ありがとうございます。由奈はもうすぐ結婚するので、今夜は婚約者も一緒に……」
「パパ、どうでもいい話はいいから! あ、デザート食べたいな。なにかもらってきてくれない? 晴馬さんのぶんも!」
「え? あ、あぁ」
娘にはかなり甘いようで、彼は言われたとおりにデザートを取りに行った。
晴馬も本間に続いてさりげなくその場を離れようとしたものの、由奈にがっちりガードされてしまう。
「晴馬さんの飲んでるお酒、おいしそうですね。由奈も、ひと口欲しいな」
お決まりの文言で名刺を渡される。東西鉄道は北原建設が株主になっている企業のひとつで、都市開発事業で連携するなど縁は深い。
「こちらこそ、祖父や父がいつも大変お世話になっております」
にこやかに応答しつつも、彼の隣に立つ女性から注がれる不躾な眼差しが気になって仕方なかった。晴馬の困惑を察したのか、本間が彼女を紹介してくれる。
「娘の由奈です。どうしても参加したいとワガママを言うもので……」
彼女は、妙なしなを作って上目遣いに晴馬を見つめる。
〝北原家の次男坊〟に対する露骨な媚が感じられて、少々辟易したが……もちろん顔には出さない。
「カジュアルなパーティーですから、まったく構いませんよ。親子で楽しんでいただけたら、祖父も喜びます」
「ありがとうございます。由奈はもうすぐ結婚するので、今夜は婚約者も一緒に……」
「パパ、どうでもいい話はいいから! あ、デザート食べたいな。なにかもらってきてくれない? 晴馬さんのぶんも!」
「え? あ、あぁ」
娘にはかなり甘いようで、彼は言われたとおりにデザートを取りに行った。
晴馬も本間に続いてさりげなくその場を離れようとしたものの、由奈にがっちりガードされてしまう。
「晴馬さんの飲んでるお酒、おいしそうですね。由奈も、ひと口欲しいな」