男嫌いと噂の美人秘書はエリート副社長に一夜から始まる恋に落とされる。
「どうしました?」
「……も、っと」

 口から望んでいない言葉が零れる。

 違う。私の心は本当は望んでいるんだ。嫌と言うほどに思い知らされて、零れる吐息が荒くなって。

 なんだか不思議と脚ががくがくと震える。

「……そう、ですか」

 彼が嬉しそうにそう呟いて、私の乳首をつまみ上げる。

 ぎゅってされて、指の腹でぐりぐりって刺激されて。爪で引っかかれて。

 小さな快感に翻弄されて、おかしくなりそうな私の身体。

「ぁ、あっ」
「杏珠さんって、本当に可愛い」

 私のつむじにキスを落とした彼が、色っぽく囁く。

「昨夜はちょっと無理させちゃったんで……その、本当は、我慢するつもりだったんです」

 ……ちょっと無理って、一体何度やったんだろうか?

 そういうことは、怖くて聞けない。

「けど、あなたが朝からあんまりにもきれいで……やっぱり、我慢できなくて」

 きれいとか、美しいとか、可愛いとか。

 男の人に言われても今までなんとも思わなかった……のに。
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