強引な御曹司社長は色気のない女刑事にご執心!
「彼らが不法に占拠していたビルを買い取り、追い出した。さらに、女の子たちに立ちんぼをさせていたあたりの土地も買収して、立ち入れなくした。彼らの収入が減って、恨んでいるんじゃないかと」
「逆恨みもいいとこね」
「ヤクザなら復讐なんて一銭にもならないことはせずにさっさと次の漁場を探すけどね」
泰輔は苦笑した。
メンツを潰されるような事態ならヤクザは躍起になって行動を起こすだろう。なめられたら終わりだからだ。
が、この程度で警察とことを構えるようなことはしない。メリットがなにもないからだ。
「それはそれで困るけど」
咲弥が言うと、泰輔はまた苦笑した。
悠雅の警護はしばらく続けられることになった。
ケガをした咲弥は本来なら外されるはずだが、なぜか警護から外されなかった。
きっと悠雅の差し金だ、と咲弥はむかむかした。
管理売春の捜査に戻れるかもしれないと思ったのに。
そちらは咲弥と諒也がいなくなったせいで捜査が遅れる一方だ。
「ああ、もう、まるで邪魔されてるみたい」
署から獅子堂開発株式会社の本社ビルに移動する最中、いらいらと咲弥はつぶやく。
「なにがですか?」
諒也が聞いてくる。
「御曹司が捜査の邪魔するために私たちを使ってるみたいだって言ったの」
「そんなわけないじゃないですか」
ははっと諒也が笑う。
「わかってるわよ」
御曹司を狙った銃は現場に残った弾から、中国製のトカレフだろうと判断された。
トカレフの射程は五十メートルほどだが、夜であることもあり、犯人はきっともっと近くにいただろう。
近くにいたはずなのに、捕まえられなかった。咲弥は歯噛みした。守るのが優先なのだから、あのときの判断は間違ってない。だが、やはり悔しかった。
今度は、どういう手段で来るのか。絶対に捕まえてやる。
咲弥は改めて決意した。
社長室に到着すると、悠雅は残念そうな顔をした。
「またそんな色気のないスーツを」
「仕事に色気は必要ありません」
「今度プレゼントするよ」
「けっこうです」
「今日はこれを」
彼は机の引き出しを開けると、一つの箱を取り出し、彼女に差し出した。
「逆恨みもいいとこね」
「ヤクザなら復讐なんて一銭にもならないことはせずにさっさと次の漁場を探すけどね」
泰輔は苦笑した。
メンツを潰されるような事態ならヤクザは躍起になって行動を起こすだろう。なめられたら終わりだからだ。
が、この程度で警察とことを構えるようなことはしない。メリットがなにもないからだ。
「それはそれで困るけど」
咲弥が言うと、泰輔はまた苦笑した。
悠雅の警護はしばらく続けられることになった。
ケガをした咲弥は本来なら外されるはずだが、なぜか警護から外されなかった。
きっと悠雅の差し金だ、と咲弥はむかむかした。
管理売春の捜査に戻れるかもしれないと思ったのに。
そちらは咲弥と諒也がいなくなったせいで捜査が遅れる一方だ。
「ああ、もう、まるで邪魔されてるみたい」
署から獅子堂開発株式会社の本社ビルに移動する最中、いらいらと咲弥はつぶやく。
「なにがですか?」
諒也が聞いてくる。
「御曹司が捜査の邪魔するために私たちを使ってるみたいだって言ったの」
「そんなわけないじゃないですか」
ははっと諒也が笑う。
「わかってるわよ」
御曹司を狙った銃は現場に残った弾から、中国製のトカレフだろうと判断された。
トカレフの射程は五十メートルほどだが、夜であることもあり、犯人はきっともっと近くにいただろう。
近くにいたはずなのに、捕まえられなかった。咲弥は歯噛みした。守るのが優先なのだから、あのときの判断は間違ってない。だが、やはり悔しかった。
今度は、どういう手段で来るのか。絶対に捕まえてやる。
咲弥は改めて決意した。
社長室に到着すると、悠雅は残念そうな顔をした。
「またそんな色気のないスーツを」
「仕事に色気は必要ありません」
「今度プレゼントするよ」
「けっこうです」
「今日はこれを」
彼は机の引き出しを開けると、一つの箱を取り出し、彼女に差し出した。