強引な御曹司社長は色気のない女刑事にご執心!
「もらえません」
「じゃ、僕が」
諒也が手を出すが、悠雅はスルーして箱を開けて咲弥に見せた。ブランドのロゴが入ったキーホルダーだった。その先には鍵がついている。
「俺の部屋の鍵だ」
「なおさら要りません」
「特別製なんだけどな」
「キーホルダーにナイフ内臓とか?」
「そんなわけないだろう。やっぱり色気がないな」
彼はクッと笑った。
悠雅は午前中、社長室で仕事をした。
咲弥と諒也はドアの前に立ち、不審者の侵入にそなえた。社長室にはなかなか不審者は来られないとはいえ、万一にそなえるのが彼女らの仕事だ。
午後、悠雅は市長に会うために本社を出た。
同じ車に乗り、常に周囲を警戒する。
後部座席に咲弥と悠雅、助手席に諒也が乗った。
車は静かに市役所に向かって走り始める。
「……尾行されてる」
「そのようだな」
咲弥の言葉に、悠雅が頷く。
黒いバンがつかず離れず、こちらを尾行していた。
「え、本当に!?」
諒也が慌ててミラーで確認しようとする。
「運転手さん、振り切れますか?」
「この先は渋滞してますから、無理でしょう」
運転手の緊張した声が答えた。
「別の道を」
咲弥の冷静な指示に、運転手がハンドルを切って抜け道を進む。
その先で工事のために通行止めになっていた。だが、工事は行われていない。休工中のようだ。
バックをしようとした矢先、尾行してきた車が進路を塞ぐ。
「あなたは車から出ないで。運転手さん、隙を見て車を出してください。初間さん、行くわよ」
「行くな」
車を出ようとした彼女を、悠雅が止める。
「じゃ、僕が」
諒也が手を出すが、悠雅はスルーして箱を開けて咲弥に見せた。ブランドのロゴが入ったキーホルダーだった。その先には鍵がついている。
「俺の部屋の鍵だ」
「なおさら要りません」
「特別製なんだけどな」
「キーホルダーにナイフ内臓とか?」
「そんなわけないだろう。やっぱり色気がないな」
彼はクッと笑った。
悠雅は午前中、社長室で仕事をした。
咲弥と諒也はドアの前に立ち、不審者の侵入にそなえた。社長室にはなかなか不審者は来られないとはいえ、万一にそなえるのが彼女らの仕事だ。
午後、悠雅は市長に会うために本社を出た。
同じ車に乗り、常に周囲を警戒する。
後部座席に咲弥と悠雅、助手席に諒也が乗った。
車は静かに市役所に向かって走り始める。
「……尾行されてる」
「そのようだな」
咲弥の言葉に、悠雅が頷く。
黒いバンがつかず離れず、こちらを尾行していた。
「え、本当に!?」
諒也が慌ててミラーで確認しようとする。
「運転手さん、振り切れますか?」
「この先は渋滞してますから、無理でしょう」
運転手の緊張した声が答えた。
「別の道を」
咲弥の冷静な指示に、運転手がハンドルを切って抜け道を進む。
その先で工事のために通行止めになっていた。だが、工事は行われていない。休工中のようだ。
バックをしようとした矢先、尾行してきた車が進路を塞ぐ。
「あなたは車から出ないで。運転手さん、隙を見て車を出してください。初間さん、行くわよ」
「行くな」
車を出ようとした彼女を、悠雅が止める。