強引な御曹司社長は色気のない女刑事にご執心!
「どうしてここに」
「ゼコムからの連絡と……これ」
悠雅がスマホをとりだす。
地図の中に、赤い点が点滅していた。
「君に渡したGPSだ」
そんなものは渡されていない。と思ってから気が付いた。
「あのキーホルダー!」
「特別製だって言っただろ?」
「さいってー!」
「ただの紛失防止機能だ。おかげですぐに駆けつけることができたが」
「危険なんですから、警察に通報しておとなしくしていてください」
「無理だ。君が危険な目に遭っているかもと思うと、いてもたってもいられなかった」
彼の手が咲弥の頭を撫でる。やらわかく愛し気に撫でられて、咲弥の鼓動は痛いくらいに早くなった。
「菜原さんの縄もほどかなくちゃ」
ごまかすように言って、咲弥は立ち上がる。が、手袋をした泰輔が銃を持っていることに気が付いて硬直した。
「泰輔さん、それ……」
「ああ、こいつらの銃。どうやら一丁しか持ってないようだな」
見ると、キングと呼ばれた男の肩と足から血が流れている。
「まさか……」
「こいつが銃を暴発させて自分で撃ったんだよ」
笑みすら浮かべて、平然と泰輔は言う。
そんなわけない、と咲弥は青褪めた。足だけならまだしも、利き腕の肩なんて。
暗闇でのできごとだったから、咲弥は現場を見ることができていない。だが、状況から考えると撃ったのは泰輔のように思える。
彼は自分に敵対する者、身内に敵対する者に容赦がなかったと父から聞いたことがある。命があるだけキングはまだお情けをかけてもらえたのかもしれない。
咲弥は先ほどまで自分を縛っていた縄でキングの止血をした。いてえ、とキングが文句を言うと、泰輔は憎々し気に彼をにらんだ。
パトカーのサイレンが聞こえて来た。
泰輔は彼らの手が届かないように銃を遠くへ投げ捨てた。
「ゼコムからの連絡と……これ」
悠雅がスマホをとりだす。
地図の中に、赤い点が点滅していた。
「君に渡したGPSだ」
そんなものは渡されていない。と思ってから気が付いた。
「あのキーホルダー!」
「特別製だって言っただろ?」
「さいってー!」
「ただの紛失防止機能だ。おかげですぐに駆けつけることができたが」
「危険なんですから、警察に通報しておとなしくしていてください」
「無理だ。君が危険な目に遭っているかもと思うと、いてもたってもいられなかった」
彼の手が咲弥の頭を撫でる。やらわかく愛し気に撫でられて、咲弥の鼓動は痛いくらいに早くなった。
「菜原さんの縄もほどかなくちゃ」
ごまかすように言って、咲弥は立ち上がる。が、手袋をした泰輔が銃を持っていることに気が付いて硬直した。
「泰輔さん、それ……」
「ああ、こいつらの銃。どうやら一丁しか持ってないようだな」
見ると、キングと呼ばれた男の肩と足から血が流れている。
「まさか……」
「こいつが銃を暴発させて自分で撃ったんだよ」
笑みすら浮かべて、平然と泰輔は言う。
そんなわけない、と咲弥は青褪めた。足だけならまだしも、利き腕の肩なんて。
暗闇でのできごとだったから、咲弥は現場を見ることができていない。だが、状況から考えると撃ったのは泰輔のように思える。
彼は自分に敵対する者、身内に敵対する者に容赦がなかったと父から聞いたことがある。命があるだけキングはまだお情けをかけてもらえたのかもしれない。
咲弥は先ほどまで自分を縛っていた縄でキングの止血をした。いてえ、とキングが文句を言うと、泰輔は憎々し気に彼をにらんだ。
パトカーのサイレンが聞こえて来た。
泰輔は彼らの手が届かないように銃を遠くへ投げ捨てた。