親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~
7、魔王の側近



ふと目を覚ます。さっきまでとは違った天井が見えて、僕は体を起こした。

辺りを見渡すと、視界に入るのは僕がルーチェの家に泊まった時に借りた部屋。そのベッドの上に、僕はいる。

カラミティの一軒家にいたはずの僕は、どうやらルーチェの家にいるらしい。

『……ようやくお目覚めか、我が主』

肩が重くなる。僕に仕える猫型のケイが、僕の肩に乗っていた。

「ケイ、色々とありがとうね。僕一人じゃ、試練に合格出来なかった」

肩に乗ったケイの頭を撫でれば、ケイは、ふんっと鼻を鳴らす。

あの後、ケイと光の協力のおかげで大分戦えるようになった。その結果、ケイからの試練を無事に合格することが出来て、ケイは僕に仕えることになった。

ここで疑問があったことをケイに尋ねてみることにした。

「そういや、八咫烏がこんなことを言っていたんだけど」

そう前置きをして、試練が始まる前日に八咫烏から聞いたことをケイに話す。

八咫烏は、呪具の化身がいないと言っていた。だけど、実際ケイはカラミティにある一軒家にいた。

『……呪具の化身は、万能のようで万能じゃない。呪具の近くに化身がいないと、呪具の化身は察知が出来ない。それに、この呪具は2つが揃うことでようやく呪具の力が解放される。1つだけしか手元にない状態では、ただのアクセサリーだからな』

「……ふぅん」
< 74 / 83 >

この作品をシェア

pagetop