君のスガタ
 去年も学園祭はクラスでしたが、高校生になって初めての学園祭はとにかく忙しかった。 

 クラスのことやら部活で出し物をしたので、初めてのことを一生懸命取り組んで、楽しさは後回しだった。

「うーん、どうしようかな」

 私が迷っていると、あっという間に招かれた客はすぐに決まり、あとは王子とシンデレラそれぞれ二人が決まっていなかった。

「王子とシンデレラやりたい人いる? 決まってないのは、女子はめぐみと柚だね。男子はえーと、堺(さかい)ときよし。この二人でいい?」

 女子委員長は決まっていない人達を名前で呼んで聞いてきた。

「俺、王子とかより違うのがいい」

 堺は腕を組んで、面白くなさそうに言う。

「題目は決まったんだから文句言わないでよ、きよしはどう思う?」

 女子委員長は後ろの窓際の席に座っているきよしに聞く。
 
 王子ってキャラじゃないからな、やらないだろう。

 引き受けないから小道具する人と交換するのかな。

 どうするんだろう。

「……なんでもいいよ。好きにして」

 きよしは窓の外を見つめて、どうでもよさそうに小さい声で発する。

「え?」

 私はきよしの方を見る。
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