浮気されて振られたが、ハーフイケメン外科医に溺愛されています。
『はぁっ? アイツら、懲りずにまたやっていたの? 本当にどうしようもないわね』

「ハハッ……それで、幸隆……じゃなかった、私の叔父の北澤先生が和田先生に相談してみろとおっしゃって」

『あ~任せて。私、色々と顔が効くから』

「あ、ありがとうございます」

 よく分からないためお礼しか言えなかったが、本当に任せて大丈夫なのだろうか?
 緋色は少し不安になった。

 しかし、その不安はすぐになくなった。あの後に聞いたら柚香は不採用になったらしいと幸隆叔父さんから聞いた。
 理由を聞くと、和田先生が柚香が所属していた部署の看護師長に事情を話したそう。
 何故そこに看護師長? と聞いたら、
 大学病院の看護部長と師長は姉妹だったのだ。妹である主任も彼女の勤務態度に頭を抱えていたらしく、事情を聞いたら姉である看護部長に話してくれたらしい。
 そして幸隆叔父さんも上に報告してくれたらしく、彼女は不採用になったとか。

「とにかく和田先生は怒らすと怖いからね。昔病院で一緒になった時に、副院長とやりあったぐらいだし。ここの病院の副院長とも知り合いだから何か言っているかもね」

「そうですか……だから」

 思わず、なるほどと思った。
 それだけの根回しをすれば不採用になるのも当然だろう。
 しかし驚かされる。まさか、ここの看護部長と前の病院の師長が姉妹だったとは。
 世の中は広いようで狭いものだ。

「彼女も敵に回すといけない人を敵に回した。あまり仕事先の情報を漏らすのは褒められたものではないけど、人の口に戸は立てられないからね。医師や看護師のネットワークも広いから、あまりやり過ぎると採用されなくなるだろう。まぁ、彼女には、いい薬になっただろうけど」
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