別れてママになったのに、一途な凄腕パイロットは永久溺愛で離してくれません
「お父さんお母さん、可南子にはもちろん、私にもこの話をするつもりはなかったみたいで、二号店とオープン予定の三号店を閉めるなら、その後始末をするため、カルペ・ディエムも閉めて売却するつもりらしいの」
「そんなのダメだよ!」
思わず叫んでいた。三号店をオープンするために大林さんや銀行に融資してもらっている。回収の見込みがないなら、あるものを手放すしかない。
「私が結婚する」
迷わず私は宣言した。今度は姉が目を丸くしている。
「でも可南子だって彼氏がいるって」
「別れるから。なんかね、彼は家柄もすごくて私の前に付き合っていた彼女と結婚するみたいなの。それに新年度から外国に一年以上行くのが決まっていて、私は遠距離とか無理だし、もう別れるしかないだろうなって思ってたところだったから」
半分嘘で半分本当だ。姉だけに告げていた綾人の存在だが、口にして実感する。
川嶋さんの存在や先ほどの電話で思い知った。とくに社会人になってから、会う回数も減って、会うのはいつも綾人の都合がついたときだけ。将来について切り出したこともないし、切り出されたこともない。
彼の未来に私はいないんだ。
綾人の顔が浮かんでは消えてを繰り返し、胸が締めつけられる。
綾人と別れたくない。でもどうするの? 綾人がアメリカに行っている間、私はただ待つだけで、そうしているうちに両親がカルペ・ディエムを手放すのをなにもできずに見ているの? そんなことできない。
「そんなのダメだよ!」
思わず叫んでいた。三号店をオープンするために大林さんや銀行に融資してもらっている。回収の見込みがないなら、あるものを手放すしかない。
「私が結婚する」
迷わず私は宣言した。今度は姉が目を丸くしている。
「でも可南子だって彼氏がいるって」
「別れるから。なんかね、彼は家柄もすごくて私の前に付き合っていた彼女と結婚するみたいなの。それに新年度から外国に一年以上行くのが決まっていて、私は遠距離とか無理だし、もう別れるしかないだろうなって思ってたところだったから」
半分嘘で半分本当だ。姉だけに告げていた綾人の存在だが、口にして実感する。
川嶋さんの存在や先ほどの電話で思い知った。とくに社会人になってから、会う回数も減って、会うのはいつも綾人の都合がついたときだけ。将来について切り出したこともないし、切り出されたこともない。
彼の未来に私はいないんだ。
綾人の顔が浮かんでは消えてを繰り返し、胸が締めつけられる。
綾人と別れたくない。でもどうするの? 綾人がアメリカに行っている間、私はただ待つだけで、そうしているうちに両親がカルペ・ディエムを手放すのをなにもできずに見ているの? そんなことできない。