隣人同士の恋事情


ある日――







「あっ、那美。明日用事あるから来れねーわ」






「え?」






蓮が用事で来れない?
そんなの初めてじゃない?





そりゃあ高校生なんだもん。
今までだって用事くらいあったけど。







それでも……
ちゃんと来てくれたのに……。








「那美ー。メシ」





「知らないわよ。勝手にすれば」







あっ……。
つい冷たく言っちゃった……。





どうしよう……。





チラッと蓮の顔を見ると、すごく驚いた顔をしていた。








「那美、何怒ってんの?」





「おっ怒ってなんかないわよ……。ごめん、すぐ作る」







急いで冷蔵庫の中から材料を出し、キッチンの前に立つ。






蓮の顔は……見られない。










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