年下の彼はキャラメルナッツ〜NTR女子は癒しのイケメン男子との縁を再び手繰り寄せる
この何ヶ月か、
心がずっとざわついている上に気力がなく
粉をペーパードリップするのが
せいぜいだった

今朝は、なんだか満たされた気持ちで
ミルを出して挽いてみたくなる
そうしてコーヒーを落としている間

「(彗は元カレ元カレって言うけど、考えてみれば彗だって元カレの1人だよね?でも、今日から
今カレ……今カレだって!キャー!)」

とクッションに顔を埋めて、
ポフポフ!手で叩いてみる

「…沙夜…?朝から何やってるの?…」

沙夜はびっくりして顔を上げた

「けっ彗 起こしちゃった?」

「いや、コーヒーのいい匂いがしたから」

「あ、ちょうど今ドリップしているとこなの、飲む?亅

「ありがとう いただく」

彗の髪の毛には少しだけ寝癖がついていて
それを見ることができるのは
何人ぐらいいるんだろうと思うと
なんだか特別感がある

沙夜は、淹れたてのコーヒーが入ったカップを
ソファの前にある小さいテーブルに置いた

彗は、それを一口飲むと
「ふーっ…美味しいね、もしかして豆から?」
と言ってカップをテーブルに置いた

「うん、久しぶりにミル出しちゃったよ」

「豆からだとほんと、より美味く感じるよな」

小さい事だけど、食べ物、食べ方の嗜好が
一緒だと嬉しい

「このソファー寝心地いいよ 意外とよく眠れた」

「ほんと?昨夜は先に寝ちゃってごめんね、
スエットも出さなかったし…歯ブラシ、よかったら、
新しいの使って、洗面所に出しといたから」

「昨夜は意地悪しすぎたからな」

ニヤリとすると

「歯ブラシは、せっかくだからここでのお泊まり用に
させてもらうかな」

沙夜が顔を赤くすると彗は

「沙夜のすっぴん、久しぶりに見た」

と言ったので沙夜は更に恥ずかしくなり
両頬に手を当てる

「学生の頃から、そんなに目立ってメイクしてなかったよね」

「スキンケアとリップ位かな、でも時々ちゃんとする時もあったよ」
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