〜ミミコイ〜ミミから始まる10秒間

45~47話

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【Ch.45】


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あれから私は
まいちゃんに拾ってもらって

そのまま私の家に来てもらい
とりあえずお茶を出す。


「緑茶です、どうぞ〜」

「「ありがとう」」

私もリビングの椅子に腰を掛けて

なんだかようやく
肩の力が抜けた気がした。


「どこから話していいのか
分からないんですけど

とりあえず空さん……私のせいで
本当にすみませんでした」

「りくとは、付き合い長いし
慣れっこだから大丈夫だよ。

さっき謝罪のLime来てたし

心配してくれてありがとね。

それより俺は
ほたるちゃんの方が心配で
まいに連絡したんだよね」

やっぱりなんだかんだ
仲良しなんだ……

仲違いしなくて良かった

まいちゃんまで
巻き込んでしまって
本当に申し訳ない……


「そうそう! なんかほたるからも
空からも、似たような連絡来てて
マジびっくりしたよ」

「そうだよね……
ほんと巻き込んでごめんよ」

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【Ch.46】


いいよ、いいよと
笑ってくれるまいちゃん

本当に迷惑かけてばっかりで
申し訳なさすぎる……


「あんさ
念の為もう一度だけ聞くけど

本当に
りくと付き合ってないんだよね?」

真剣な眼差しで
空さんにそう聞かれて

今回もそのままを伝える。


「はい、付き合ってないです」

「え、なになに?
私知らない話かも、教えて!」

「いや、りくの奴さ……」

今日のお風呂事件を
詳しく説明出来てない
まいちゃんに

空さんが簡潔に説明してくれて

私からも
空さんがりくの家の鍵を
突き返してからの出来事を
手短に説明した。


「ふーん……なるほどね〜」

まいちゃんは
ボリボリとこの前の
柿ピーをつまみながら
神妙な面持ちで話を聞いている

この際だから
このまま2人に
相談してみようかな……

そしたらこのモヤモヤが
少しはスッキリするかもしれない。

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【Ch.47】


「それで私も……
りく自身が好きなのか
りくの演じてるキャラが好きなのか
ハッキリしなかったり

もし私が
気持ちを伝えてしまって

このまま今の関係が壊れて
会えなくなるのが怖くて

それなら
そのままファンとして
居続けるべきじゃないかなとか

付き合えても
また捨てられたらと思うと
怖かったりとか

あ、私5年前に
婚約者に振られてて
トラウマになってたりして……」

「「どう見ても両思いじゃん!!」」

「え?」

そう放った彼らの表情から
愕然としている様子が見て取れる

まさかこんな風に
突っ込まれるとは
予想もしてなかった。


「まぁ……ほたるちゃんにも
トラウマがあるって話だけど

りくも1度懐くと
結構執着しちゃうと言うか……

アイツはさ
結構寂しがり屋なんだよな」

「え……」

意外な推しの一面に
驚きを隠せないでいると

そのまま空さんが
話を続ける


「りくには弟がいるんだけど
その弟が病弱なんだよ。

別に家族の仲が
悪かったわけじゃないみたいだけど

幼少期から両親は
その弟に付きっきりで

りくが
自分に関心を持って欲しくて

テストで100点取ってみたり
コンクールで優勝してみたり
色々頑張ってたみたいだけど

両親は
りくに構う時間も余裕も
無かったんだろうな……

それであんなにひねくれて
あぁ……可哀想な親友よ」

空さんは、話が重たい分
ちょっとふざけたりして
適度に笑わせてくれた

当たり前にもらえるはずの
愛情をもらえなかった子みたいで

婚約者に振られた自分と
重ねてしまって

なんだか
すごく胸が傷む……

それと同時に
人気声優 天川 りくも

雲の上の存在だと思っていたけど
私達と同じ人間なんだなと痛感した。


「まぁ……ほたるちゃんに
どうしてあんなに懐いてるのかまでは
俺にも正直分からないけど……

アイツは、懐いたら完全一途だし
俺には年中反抗期だし?

オマケに、自分ペースだから
彼女になったら大変だと思うけど

俺は、ほたるちゃんがアイツを
隣で支えてくれたら嬉しいって思ってる」

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