〜ミミコイ〜ミミから始まる10秒間

51~53話

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【Ch.51】


目が覚めると
見慣れた自分の部屋で

あれはきっと
私が作り出してしまった
夢なんだと改めて実感する。


「あぁ……やっぱり夢かぁ。

リアルすぎるよ
夢だって思ってたけど
本当にちょっと焦ったし」

にしても……今日は
あんなに楽しみにしていた
最愛の推しとのデート

普段なら嬉しくて
今頃は飛び跳ねてるはず……
なんだけど

それなのに
いざ告白するって決心したら

頭の中が真っ白で
緊張と心臓がバクバクしてる

ふと部屋の時計を見ると
針は、昼の12時を指しており

今日も、お仕事終わるの
18時前後って連絡来てたから

まだ時間には、全然余裕がある。


「にしても……
毎週ちゃんとした休みが無いなんて
本当にハードなお仕事だよなぁ」

そのおかげで
我々ファンの推し活が捗るんだけども

本当に本当に
ありがとうございます!!

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【Ch.52】


朝兼昼ご飯を軽く済ませて

と言うか……
緊張して食欲もあまり無い

どうやって告白しようとか
話す会話とか
色々考えながら

念入りに
スキンケアしてから

落ち着いて
メイクをしていく

そう言えば……私
あんなに一緒にいたのに

好きなタイプとか
聞いておけばよかった!!


「今まで何してたんだろ……私」

うーん……
こんな事を言っても
もう今更だし

あまり気にしないようにして
いつものツヤ肌メイクをしていく

アイシャドウも濃すぎず
優しくブラウンを乗せて

まつ毛は抜けるけど
すぐにすだれまつ毛に戻るから
しっかり上げたい

ラインは目が細めだから
黒目の上だけに書いて
ハイライトをちょっとだけ入れる

メイクも
こんなに慎重にするなんて

私……本当に久々に
恋してるんだって実感して

嬉しいような
緊張で爆発してしまいそうな

恥ずかしながら
元々……恋愛経験もそんなに無いし

なんだか
何も知らない10代の頃に
戻った様なそんな感覚。

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【Ch.53】


「よし、これで大丈夫なはず」

りくのイメージ的に
そんなに濃いメイクは
好きじゃなさそうだから

元OL時代よりも
気持ち薄めに
ナチュラル意識して

ロムロムのヌゥーディな
ベージュのリップを塗って

これで顔面工事は完了

ナチュラルだけど
少しは大人っぽくなったんじゃないかな

服装は、まいちゃんが
本当にいっぱい用意してくれてて
悩むけど、もう昨日決めてある

クリーム色のVネックシャツ

しかもこれ
胸元がネクタイついてて
袖も絞り口で可愛い

スカートかズボンか……
まだ悩んじゃうけど

今日は
黒のマーメイドスカートで
大根足を隠す事にした

小ぶりの
ダイヤモンドのネックレスと

ピアスも
あまり目立たないけど
チラッと見えた時に
存在感がある物に

まいちゃんが
施してくれた
マグネットネイルが
十分に綺麗なので

腕と指は
あえて何も装備せず
腕時計だけ

カバンは
必要最低入る小さい目の物を

ハンカチは
絶対入れとかなきゃ

髪の毛も軽めに
MIX巻にしておこう


「ふぅ、出来たぁ……

1人でこんなに
オシャレしたの久々すぎる」

そっか……
好きな人の事を考えながら
オシャレするのって

こんなに楽しかったんだ……

すっかり忘れてたなぁ

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