〜ミミコイ〜ミミから始まる10秒間
57~59話
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【Ch.57】
「ほたるちゃん、お腹すいてる?」
「はい、朝兼昼だったので
もうお腹ペコペコです」
実は、あなたに告白するから
緊張して正直……
普通くらいとは言えない
調子に乗ってたけど
私、今日告白するのに
結局何も思い付かなかった……
もう流れに身を任せよう
だって
思いつかないんだもん。
「よかった……
いつもよく行く焼肉屋なんだけど
お肉もお酒も美味しいから
いっぱい食べてね」
「はい、ありがとうございます」
ほんと優しいなぁ……
私、きっと
この人のこう言う所も好きなんだ
雰囲気と言うか……
なんだかすごい癒される。
「あとさ、もう敬語もやめにしない?」
「はい、頑張っ……
うん、練習するね」
名前は
だいぶ自然に
呼べるようになってきたけど
目上の方には
敬語の方が
気持ち的に楽だからなぁ……
なんか
タメ口だと失礼な気がして
これも頑張るリストに追加しよ
そうこうしてる間に
タクシーが一件の
お店の前で車を停める。
「あ、タクシー代は私が」
「いいよ、気にしないで」
爽やかスマイルに
たじたじしてしまい
ありがたく
お願いする事に……
きっとご飯代も
絶対出させてくれないんだろうな
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【Ch.58】
タクシーを降り
店内へ向かうと
なんだか
すごい綺麗な雰囲気の店内
焼肉屋さんって
こんな綺麗な所だったっけ?
「19時に予約した、天川です」
「天川様ですね。
お待ちしておりました。
こちらへどうぞ」
店員さんについて行くと
案内されたのは
まさかの個室で
私は
ポカーンとしていた。
「ほたるちゃん、はいメニュー表。
気にせずいっぱい食べるんだよ?」
「は、はい……」
さらに
メニュー表を開くと
庶民には
眩しいくらいの金額
な、何これ……
桁間違えてない?
それとも私達
もしかして
金銭感覚が違いすぎる?
空さん、まいちゃん……
私、この人が大好きだけど
金銭感覚が合わない人とは
やってけないかも……自信ないや
「あの……りく?」
「ん? どうしたの?」
「いつもこんな金額の所で
お食事してるの?」
「焼肉ならここだけど
俺、麺が好きだから
全然コンビニとかも普通に使うよ?
今日は
ほたるちゃんへのお礼だし
美味しい物を
一緒に食べたいだけ」
はぁ……よかった
2人にあれだけ
背中押してもらっておいて
金銭感覚が違いすぎて
告白やめましたなんて
とても言えないし
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【Ch.59】
まぁでも
お仕事の付き合いとかもあるよね
きっと私が
引きこもってて
こんな煌びやかな焼肉屋さんに
来る機会が無かったから……
「ごめんね、こんな高級な
焼肉屋さんに来たの初めてで
びっくりしちゃって」
「そっか……
初めては緊張するよね。
大丈夫だから
気にせず食べな?
とりあえず最初は
俺のおすすめ頼もうか?」
「お願いします……」
さっきまでの勢いは
どこに行ったのか
わざわざ個室まで
予約してくれてるのに……
レベルアップの為の
試練だと思って頑張ろう
レベルアップが
他の人より遅くなっただけで
きっとみんな通る道なんだ!
しばらくして……
さっきまで
慣れない金額に
ビクビクしていたくせに
りくの
おすすめのユッケを
口に入れた途端に
頬っぺが落ちた
次は、名前も部位も分からない
お肉を焼いてくれて
「いっぱい食べるんだよ〜」
って……
なんだか
お父さんみたいで
つい笑ってしまう
その霜降りのお肉は
よくTVで聞くような
本当に溶けて無くなり
お酒は呑まないと
決めてたのに
こんなの
欲しくならないわけが無い
こうして
美味しいお肉達と
お酒を散々頂いて……
私は、本来の目的を
すっかり忘れていた。
*
「今日もお疲れ様〜! いぇーいっ」
「ほたるちゃん……
はい、お水飲んで。
ちょっとペース早かったね」
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【Ch.57】
「ほたるちゃん、お腹すいてる?」
「はい、朝兼昼だったので
もうお腹ペコペコです」
実は、あなたに告白するから
緊張して正直……
普通くらいとは言えない
調子に乗ってたけど
私、今日告白するのに
結局何も思い付かなかった……
もう流れに身を任せよう
だって
思いつかないんだもん。
「よかった……
いつもよく行く焼肉屋なんだけど
お肉もお酒も美味しいから
いっぱい食べてね」
「はい、ありがとうございます」
ほんと優しいなぁ……
私、きっと
この人のこう言う所も好きなんだ
雰囲気と言うか……
なんだかすごい癒される。
「あとさ、もう敬語もやめにしない?」
「はい、頑張っ……
うん、練習するね」
名前は
だいぶ自然に
呼べるようになってきたけど
目上の方には
敬語の方が
気持ち的に楽だからなぁ……
なんか
タメ口だと失礼な気がして
これも頑張るリストに追加しよ
そうこうしてる間に
タクシーが一件の
お店の前で車を停める。
「あ、タクシー代は私が」
「いいよ、気にしないで」
爽やかスマイルに
たじたじしてしまい
ありがたく
お願いする事に……
きっとご飯代も
絶対出させてくれないんだろうな
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【Ch.58】
タクシーを降り
店内へ向かうと
なんだか
すごい綺麗な雰囲気の店内
焼肉屋さんって
こんな綺麗な所だったっけ?
「19時に予約した、天川です」
「天川様ですね。
お待ちしておりました。
こちらへどうぞ」
店員さんについて行くと
案内されたのは
まさかの個室で
私は
ポカーンとしていた。
「ほたるちゃん、はいメニュー表。
気にせずいっぱい食べるんだよ?」
「は、はい……」
さらに
メニュー表を開くと
庶民には
眩しいくらいの金額
な、何これ……
桁間違えてない?
それとも私達
もしかして
金銭感覚が違いすぎる?
空さん、まいちゃん……
私、この人が大好きだけど
金銭感覚が合わない人とは
やってけないかも……自信ないや
「あの……りく?」
「ん? どうしたの?」
「いつもこんな金額の所で
お食事してるの?」
「焼肉ならここだけど
俺、麺が好きだから
全然コンビニとかも普通に使うよ?
今日は
ほたるちゃんへのお礼だし
美味しい物を
一緒に食べたいだけ」
はぁ……よかった
2人にあれだけ
背中押してもらっておいて
金銭感覚が違いすぎて
告白やめましたなんて
とても言えないし
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【Ch.59】
まぁでも
お仕事の付き合いとかもあるよね
きっと私が
引きこもってて
こんな煌びやかな焼肉屋さんに
来る機会が無かったから……
「ごめんね、こんな高級な
焼肉屋さんに来たの初めてで
びっくりしちゃって」
「そっか……
初めては緊張するよね。
大丈夫だから
気にせず食べな?
とりあえず最初は
俺のおすすめ頼もうか?」
「お願いします……」
さっきまでの勢いは
どこに行ったのか
わざわざ個室まで
予約してくれてるのに……
レベルアップの為の
試練だと思って頑張ろう
レベルアップが
他の人より遅くなっただけで
きっとみんな通る道なんだ!
しばらくして……
さっきまで
慣れない金額に
ビクビクしていたくせに
りくの
おすすめのユッケを
口に入れた途端に
頬っぺが落ちた
次は、名前も部位も分からない
お肉を焼いてくれて
「いっぱい食べるんだよ〜」
って……
なんだか
お父さんみたいで
つい笑ってしまう
その霜降りのお肉は
よくTVで聞くような
本当に溶けて無くなり
お酒は呑まないと
決めてたのに
こんなの
欲しくならないわけが無い
こうして
美味しいお肉達と
お酒を散々頂いて……
私は、本来の目的を
すっかり忘れていた。
*
「今日もお疲れ様〜! いぇーいっ」
「ほたるちゃん……
はい、お水飲んで。
ちょっとペース早かったね」
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