〜ミミコイ〜ミミから始まる10秒間
7~8話
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【Ch.7】
「待って、まだ帰らないでよ」
耳が今にも破裂しそうな衝撃と
腰が抜けそうになる様な甘美な声は
画面越しに聞いている
いつもの声とは全く違う
体が支配されたかのように
全く動かない……
こ、これがプロのお力
腰が抜けてしまいそうなくらい
破壊力抜群すぎる……
耳が本当に
爆発してしまいそうで
まさかアオコイの主人公あきらに
こんな事を言われるなんて
そもそも推しに
こんな事されてるなんて……
あぁ、でも
それなのに
私とした事が……
「あ、あの……すみません……
こんな時にアレなんですが
鼻血が垂れてしまいそうなので
ティッシュを頂いても
よろしいでしょうか?」
私がそう伝えると
すぐにハッとした顔で
「ご、ごめん! すぐ持ってくるね」
と、慌てた様子で
ティッシュを取りに行ってくれたみたい
急に普段の素に戻った
りく様も、なんか可愛すぎて
余計に鼻血が
止まらなくなりそう。
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【Ch.8】
あれから推しに
垂れかけた血を拭いてもらって
鼻にティッシュを入れてもらい
コンビニ行く様の
ダサい部屋着もあいまって
今とても
推しに見せたい姿ではなく
泣きそうなくらい悲しい
とりあえず鼻血が
止まるまでは帰れないので
大人しくリビングで
コーヒーを頂くことに
「今日は、本当に色々ごめんね
ただ、まさかファンの子に遭遇するなんて
思ってなくて……頭が追いつかなかったんだ
あ、あと……様付けは
やめてくれると嬉しいな
そんな大層な人間じゃないから」
本当に優しいなぁ……
鼻血拭いてくれて
引かずに対応してくれて
ストーカーだ!って
警察に突き出されても
おかしくなかったかもしれないし
本当によかった……
様付けも
本当にいつもの癖で
すみませんでした……
「いえ、こちらこそ……本当に
お恥ずかしい姿をすみません
様付けしないように
これから気を付けます」
「今日は、もう遅いし
今度改めてお礼がしたいから
連絡先教えてもらえないかな?」
「そんな、お礼だなんて
大したことしてないですよ
気にしないで下さい」
いや、マジでごめんなさい
こんな事言いながら本当は
また会えるのかなと
期待している自分がいる
でも……人気声優さんが
こんな簡単にファンと
連絡先を交換するものなのかな?
いや、むしろ連絡先
交換してあげて下さい!!
ちょっと間が空いて
りく様が、私の両手をギュッと包み込む
これだけでも正直
爆死級なんですが……
また真剣な顔で見つめられて……彼は
「ほたるちゃんはさ
俺の台本を見て
何を思ってくれた?」
そう私に問いかけた。
「えっと……台本に
いっぱい書き込まれてて
この役に対してすごく
一生懸命に、演じようとしてくれてるんだなっていう気持ちと
大切な物だから
絶対に届けなきゃって思いました」
少しだけ、間が空いた
推しは、何か言いかけて
でも……すぐには
言葉にならないみたいで
「……そんな風に言ってくれて
本当に台本を届けてくれて
その気持ちが
とても嬉しかったんだ
だから俺にも、ちゃんと
お礼をさせてくれないかな?」
あー……はい、もう無理です
推しにこんな事言われて
こんなん断れるの
仏様くらいしかいないでしょ?
「じゃあ、ありがたく
お礼してもらいます」
絶対に顔引きつってて
気持ち悪いかもだけど
嬉しすぎて
私は満面の笑みでそう答えた
その後は
スムーズに事が進み
連絡先を交換して
絶対に忙しいはずなのに
なんと今週の日曜日に
夜ご飯を食べに行く事になった
人気声優にもなると
基本お休みは無いらしい……
日曜日は
たまたまお仕事が
午前中だけらしく
まさかこんなに早く
また推しに会えるなんて
明日上司への詫びの
お菓子は、もちろんはずむ
しかももう遅いからって
わざわざ車で送ってくれて
何これ……
本当に夢でも見てるのかな?
幸せすぎて
明日マジで死ぬかも私……
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【Ch.7】
「待って、まだ帰らないでよ」
耳が今にも破裂しそうな衝撃と
腰が抜けそうになる様な甘美な声は
画面越しに聞いている
いつもの声とは全く違う
体が支配されたかのように
全く動かない……
こ、これがプロのお力
腰が抜けてしまいそうなくらい
破壊力抜群すぎる……
耳が本当に
爆発してしまいそうで
まさかアオコイの主人公あきらに
こんな事を言われるなんて
そもそも推しに
こんな事されてるなんて……
あぁ、でも
それなのに
私とした事が……
「あ、あの……すみません……
こんな時にアレなんですが
鼻血が垂れてしまいそうなので
ティッシュを頂いても
よろしいでしょうか?」
私がそう伝えると
すぐにハッとした顔で
「ご、ごめん! すぐ持ってくるね」
と、慌てた様子で
ティッシュを取りに行ってくれたみたい
急に普段の素に戻った
りく様も、なんか可愛すぎて
余計に鼻血が
止まらなくなりそう。
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【Ch.8】
あれから推しに
垂れかけた血を拭いてもらって
鼻にティッシュを入れてもらい
コンビニ行く様の
ダサい部屋着もあいまって
今とても
推しに見せたい姿ではなく
泣きそうなくらい悲しい
とりあえず鼻血が
止まるまでは帰れないので
大人しくリビングで
コーヒーを頂くことに
「今日は、本当に色々ごめんね
ただ、まさかファンの子に遭遇するなんて
思ってなくて……頭が追いつかなかったんだ
あ、あと……様付けは
やめてくれると嬉しいな
そんな大層な人間じゃないから」
本当に優しいなぁ……
鼻血拭いてくれて
引かずに対応してくれて
ストーカーだ!って
警察に突き出されても
おかしくなかったかもしれないし
本当によかった……
様付けも
本当にいつもの癖で
すみませんでした……
「いえ、こちらこそ……本当に
お恥ずかしい姿をすみません
様付けしないように
これから気を付けます」
「今日は、もう遅いし
今度改めてお礼がしたいから
連絡先教えてもらえないかな?」
「そんな、お礼だなんて
大したことしてないですよ
気にしないで下さい」
いや、マジでごめんなさい
こんな事言いながら本当は
また会えるのかなと
期待している自分がいる
でも……人気声優さんが
こんな簡単にファンと
連絡先を交換するものなのかな?
いや、むしろ連絡先
交換してあげて下さい!!
ちょっと間が空いて
りく様が、私の両手をギュッと包み込む
これだけでも正直
爆死級なんですが……
また真剣な顔で見つめられて……彼は
「ほたるちゃんはさ
俺の台本を見て
何を思ってくれた?」
そう私に問いかけた。
「えっと……台本に
いっぱい書き込まれてて
この役に対してすごく
一生懸命に、演じようとしてくれてるんだなっていう気持ちと
大切な物だから
絶対に届けなきゃって思いました」
少しだけ、間が空いた
推しは、何か言いかけて
でも……すぐには
言葉にならないみたいで
「……そんな風に言ってくれて
本当に台本を届けてくれて
その気持ちが
とても嬉しかったんだ
だから俺にも、ちゃんと
お礼をさせてくれないかな?」
あー……はい、もう無理です
推しにこんな事言われて
こんなん断れるの
仏様くらいしかいないでしょ?
「じゃあ、ありがたく
お礼してもらいます」
絶対に顔引きつってて
気持ち悪いかもだけど
嬉しすぎて
私は満面の笑みでそう答えた
その後は
スムーズに事が進み
連絡先を交換して
絶対に忙しいはずなのに
なんと今週の日曜日に
夜ご飯を食べに行く事になった
人気声優にもなると
基本お休みは無いらしい……
日曜日は
たまたまお仕事が
午前中だけらしく
まさかこんなに早く
また推しに会えるなんて
明日上司への詫びの
お菓子は、もちろんはずむ
しかももう遅いからって
わざわざ車で送ってくれて
何これ……
本当に夢でも見てるのかな?
幸せすぎて
明日マジで死ぬかも私……
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