極上の男を買いました~初対面から育む溺愛の味~
 そして、ストッキングごと脱がされベッド脇に置かれていた一人用ソファに脱がした服をかけた。

“あっという間にショーツだけに……!”

 一応まだブラは着けているが、既にホックは外されていて下着の機能はもう果たしていない。

「……慣れてる」
「なんでだよ!?」

 その手際の良さに思わずジト目を向けると、困ったように光希が吹き出す。

「朱里に早く触れたくて焦れてるだけだよ」
「ひ、ぁあん」

 ちゅくりと耳を舐められぞくりと快感が体を巡る。

“その言い方はほんとズルい”

 心の奥がじわりと熱くなり、私もブラごと押さえて胸を隠していたいた腕を外して光希のシャツのボタンに手をかけた。

 プチプチとボタンを外すと、上体を起こした光希がそのままバサリと脱ぎ、シャツの中に着ていたインナーも脱ぐと、普段仕事ばかりのくせに引き締まった肢体が露になった。

「何気に光希って筋肉あるわよね」

 ツツ、と指先で腹筋をなぞると一瞬息を詰めた光希がほぼ脱げていたブラを完全に取り去り少しだけ口をへの字に曲げる。

「煽るの禁止」
「あ、煽ってなんか」
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