御曹司は不遇な彼女に本物の愛を注ぐ
「五十嵐公孝くんといったかな?」

「あぁ?」


「君のことは調べさせてもらったよ。五十嵐製薬会社の跡取り息子なんだって?」

「え?」


公孝が五十嵐製薬会社の息子?初耳だ。そんなこと私でも知らなかった。


「だけど素行の悪さ故に親から絶縁され、途方に暮れたとこを優しい紫音に助けてもらったんだって?それで逆らう紫音を暴力で支配して、やることが金の無心か。キャバクラに風俗にギャンブルの毎日とはさぞ楽しかっただろうな」

「なっ……なっ……!」


「ちょ……やだぁ〜」

「あの人、顔はイケメンなのに中身クズすぎ〜」

「暴力振るうとか最低なんですけど!」


まわりの令嬢たちからの冷たい視線に公孝はアワアワと口を開けていた。


「だが五十嵐製薬会社も弱小だ。ウワサによると会社の金を横領をしていたり、君の親父さんは不倫をしているそうだな。君の会社が潰れるのは時間の問題か?叩けばホコリはさらに出てきそうだな」

「くっ……!」


「それと女性に手を上げるのは最低な行為だ。言いたいことがあるなら男を磨いてからからにしろ……三流」


「紫音、テメェはソイツなんかと付き合っていいのかぁ!?オレの元に戻ってくるのなら今のうちだぞ!」

「隼人さんは貴方とは違い、私に暴力を振るう人じゃない。隼人さんは私の傷ごと全てを愛してくれる素敵な人よ!貴方の元に戻ることは一生ないから安心して」


「くそがァァァァァァァ!!!!」


捨て台詞を吐いた公孝はそのまま会場から出て行った。会場をめちゃくちゃにされたら令嬢たちに被害が及ぶから心配していたけど杞憂だった。
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